第17号

第17回・「凶兆の九星座」やってみました。

げ、前回の更新から1年以上経ってるよ・・・というわけで今回の「Gamebook a Go! Go!」です(ヲイ)。2004年9月25日(このコラムを書いているのはその半月後)に「RPGamer7号」が発売され、その中には未訳のFFシリーズを訳出した「凶兆の九星座(セプテム・セルペンテース著・日向禅訳)」というゲームブックが付録として付いていました。当方としても、「ほぅ、日向氏が訳したFFかー。いっちょやってみるか」と、プライベートの作業をほっぽり出して(爆)読みふけっておりました。
クリア後、たまたまネットサーフィンしていて、英語で書かれたとあるサイトを覗いてみると、なんと「凶兆の九星座」の原書のレビューがあるではないですか!!
中々面白いモノを見つけたので、是非とも翻訳して日本語版を公開したいと思い、その書評に書いてあったそのサイトの管理人に許可メールを送り、翻訳・公開を快諾して頂きました。ありがとうございます。
それでは、つたない翻訳ですが、現地でのレビューをお楽しみ(かなぁ?)ください。
ちなみに、そのレビュアーとセプテム・セルペンテース氏とは知り合いらしく、「今度日本語版が出たらしいけど、完璧な翻訳らしいよ」と仰っていました。日向さん、良かったですねぇ(爆笑)。



 さて皆さん、ついに彼がやっちゃってくれましたねぇ。彼って誰かって? そりゃ勿論セル坊のことだよ。セプテム・セルペンテースのことだよ!

ヤツが書いたファイティング・ファンタジーシリーズの一遍、「凶兆の九星座」が日の目を見ることになったんだよ! これは嬉しいねぇ。

実は、このゲームブック、さっきようやくクリアしたばかりなんだ。いやー、死んだ死んだ。こんなに死んだの久し振りやだねー(最近、ゲームブックでズルしているのがバレる・・・)。かなりハードだよ。心構えが必要だな(でも、最初のあの敵はちょっと強すぎたな・・・)。

内容については、一言で言うと「タイタン世界のパエリヤ・アイルランド風」かな? 通しで読んでみると、ファイティングファンタジーを読みまくった人々にとってはニヤリとする固有名詞が沢山出てくるようになっている。懐かしい名前が沢山出てくるぞー。ヒデカズ・ナガイとか(もしかして、「まさかのミステリー」のほう!? だったら・・・残念!)。

でも・・・なーんか気になるんだよなぁ。プレイ中、他のFFシリーズのゲームブックを読んでいたときと対比して何か違和感があるんだよ。なんだかアイルランドの「あのお方」・・・ええと・・・誰だっけ・・・グレなんとかの・・・まぁいいや。とにかくブレナンじいさん(ああ、やっと出てきた!)のイメージが強く残るんだなぁ。

というのも、否定形はほぼ例外なく「ぬ」を利用しいたからだろうな。FFでは余りお目にかかれない表現だ。この違和感を突き止めるために、買ったまま本棚の肥やしになっていた辞書をパラパラと・・・。すると、「『ない』の老人語・方言形」とあるな・・・なるほどねぇ。

多分、セル坊は、この本を書くときの想定の一つに「老人が書いた」というのがあったのかもしんないなぁ。「喉斬り道化師」としての仕事を引退して退屈な日々を持て余していた老道化師が活躍を後世に伝えるために書き残した、とイメージするのが自然かな? 真意は神とセル坊のみぞ知るってか?

(だから、ブレナンじいさんをイメージするこったわなぁ。グレイルクエスト(ああ、これも思い出せた!)も、マーリンという魔法使いのイカしたたじいさんの視点で書いてるからなぁ) あと、システムについて。このゲームは「小説を楽しむ」っちゅうよりも、「死んで先へ進む」RPGに近いタイプに近いな。ハードだぞー。本当に良く死ぬぞー。それは・・・うーん、理由書くとネタバレに抵触するかも知れないのでヒミツにしておこう(笑)。ただ一言言えることは「かなり難しい」ということ。昔っからゲームブックをプレイしていて、ハードコアな内容のゲームブックをやりたいという方にはうってつけだろうが、あまりゲームブックをプレイされたことのない人がこれをやることを考えると、先へ進むためのヒントが少なすぎてヒィヒィ言うかも知れんなぁ・・・まぁ、他のFFシリーズでもヒント無しっていうのが多かったなぁ・・・LIXとか(笑)。ただ、先への進み方が分かったときの感動は格別なんてもんじゃないぜ。列車の中で思わず「レウエーカ!」と叫びそうになったり(誇張)。

とはいえ、ここまでかなりきっついゲームブックが出たら、突き進むところまで突き進んで触っただけで出血してしまいそうなとんがり具合のゲームブックがあってもエエかも知れん(「暗黒教団の陰謀」クラスの)。これに刺激されて、もっと取っつきやすいゲームブックが出て普及する・・・なんていうのは難しいかもしれんが、ちょっとしたきっかけになってくれればと思ってやまない。

xxxx.xx.xx シャーロッシュ・ミャーコトゥ


<あとがき>


いかがでしたでしょうか、「凶兆の九星座」のレビュー。
「凶兆の九星座」に対するオマージュということで、勿論シャーロッシュ氏や原書レビューはフィクションですが(書かなくても分かるかなとは思っているのですが・・・)、レビューそのものについては、僕が「凶兆の九星座」を読んだときのものをそのまま採用し、誤解の無いように書き留めたつもりです(多分・・・)。
プレイヤー対象としては、「RPGamer」の性格上「TRPGにほとんど触ったことありません」という人よりも「TRPGやりこんでまーす」という人の方が多そうなので、プレイ時のレベルとしては十分やないかなーと思っています。
しかし、今度、全く違った対象でゲームブックを書いたとき(出かどうかは不明)に内容がどのように変わるのか、楽しみですねぇ。 おっと、そろそろ時間や(なんの時間や!?)。そいでは!

[2004.10.18]



補足


「凶兆の九星座」の「ぬ」について、作者の方からツッコミを頂きました。
この「ぬ」は、浅羽莢子さんが「魔の罠の都」以降のソーサリーシリーズで、「ファンタジーの世界で冒険している」というインパクトを与えるために使われていた事に対するオマージュということだそうです。
ただし、結果的にブレナンっぽくなったのは、やっぱりグレイルクエストの影響もあるとのことでした。
「バルサスの要塞」があればもっと分かり易いとのことなのですが、どこにいったのやら・・・(ヲイ)。

[2004.11.1]


次号予告・もちろん未定です(爆)!