Gamebook a Go! Go! バックナンバー1号


ゲームブックババァ参上!

 ふおっふぉっふぉっ。わしこそが、ゲームブック大好き老婆、人呼んでゲームブックババァじゃ。よー覚えておけよ。ちょくちょく出てくるからな。ふおっふおっ。
「あ、ババァ! 人の資料館に入り込むんじゃねえ! こないだだって隣町の老人会に無理矢理乱入して老人会ごと滅亡させたそうじゃねえか!」
 おや、館長だよ。せっぱ詰まってるよぉ。ふおっふおっ。そんなに焦っても、狭い日本、急いでも仕方ないっちゅうに。わしはこれから、ここを乗っ取ってゲームブックのコーナーを仕切るからのう。
「そんな勝手なことは許さん! おい、担当のK君はどうした?」
 ああ、あのお坊っちゃんかい? あのお坊っちゃんなら、わしとのゲームブック知識対決に負けて田舎に帰ってしまったぞい。
「この人でなし! もう知らん、勝手にやっとけ!」
 勝ったあ。
「うるさいーい!」
 行ってしもうたわい。というわけで、このコーナーはわしが仕切るからな。これからもよろしく頼むぜい。


 というわけで、ここはわしが仕切る事になったのだが、最初に何の話をするかのう。そうじゃ、ゲームブックと言って避けては通れない「ファイティングファンタジー」について話しておこうかの。これは、ゲームブック界の有名なシリーズで、スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストン率いる作家たちによる一連のシリーズじゃ。ゲームブックをちょっとかじったことがある人なら、「火吹山の魔法使い」というタイトルを御存知じゃろう。これがあの「ファイティングファンタジー」シリーズの第一作となったんじゃ。ふおっふおっ。このシリーズはイギリスでは50冊以上、日本語訳では33冊が世に出ておる。シリーズの設定集も出ておったぞ。特に、「タイタン」は、キャラクター、舞台、風土、宗教、生活、風俗などが詳しく載っておる。一つの読み物としてもおもしろいぞよ。これらのシリーズは、日本では社会思想社の教養文庫から発売されておるぞよ(ただし、絶版のおそれがあるので、本屋さんに確認をとっておくとよいぞ)。

 わしの一番好きなファイティングファンタジーシリーズの作品は、シリーズ29番目の「真夜中の盗賊」じゃな。他にも、処女作「火吹山の魔法使い」も良かったんじゃが、これが一番好きじゃな。一連のシリーズの中でも、盗賊というマイナーな職業で、しかも、見習い盗賊の認定テストという今までになかったテーマに「遅すぎた意欲作」さえ感じられたんじゃ。読みたい方は、本屋さんに注文すれば何とかなるとは思うんじゃが・・・。

 ふう、疲れた。ババァ、ババァと呼ばれておるが、歳は歳じゃ。というわけで、今回はひとまずおしまい。またいつか現れようぞ。じゃあな。バハハーイ!

1997.1.20


 みんなは「展覧会の絵」というゲームブックを知っておるかな?このゲームブックは、ある日突然、吟遊詩人になった主人公が10枚の絵みまつわる冒険をするというストーリー。途中、鳥になったりもするんじゃよ。戦闘らしい戦闘がないシナリオ中心のゲームじゃ。

 もう一つの目的として、いろいろなところに散らばっている宝石を集めることも重要じゃよ。これは別に全て集めなければならないというわけでもないんじゃが、できるだけ多く集めるに越したことはないぞよ。

 ところで、このゲームのタイトルにピンとくる方はいるじゃろうか?クラシック音楽に精通している方ならわかると思うんじゃが・・・。ゲーム中には「プロムナード」もあるんじゃが。そうじゃ、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をベースにしているんじゃよ。すべてはゲームをやっていただければすぐにわかるので詳しくは言うまい。この作品は国産ゲームブックの傑作なので読んでみることうけあいじゃ。

1997.2.19


次号予告・横暴きわまりないババアに業を煮やした館長から刺客の魔の手が!