バックナンバー5号


ついにやってきたナムコスペシャル

(でも暫定版)

ババァ「ふぬぬぬぬぬぬーーーーーーーっっっっ!」
ぼわわーーーん。
いったいどうしたというのだ!?
四太夫「肌が黒いぞ。」
煙が晴れた頃、ババァはセクシースタイルの女戦士になっていた。
*「ナヲミヨ。」
うわっ、ふっるー!
*「プヒュー」
四太夫「そうか、今回はナムコスペシャルだからバルキリー・ナヲミに変身したわけじゃな。」
でも、このネタはベタやから、「ややうけー!」って感じやな。そやけど、ナヲミが出てくるのは久しぶりやな。今何してんの?
ナヲミ「んーとねー、今は主婦してんの。愛するダンナさんのためにお食事作ってんのよ。でも、ダンナさんの給料じゃ生活苦しいから剣を握ってモンスター倒してんの。」
四太夫「どっからどこまで本当なんかわからんな。」
ナヲミ「最近多いじゃない? 主婦売春。あれイヤよねえ。なんで人に体売んなきゃなんないの? ラクして儲けようなんてそうは問屋がおろさないわよ。」
いや、べつにオレたちが売春に加担しているわけやないから・・・
ナヲミ「ま、べつにいいけどね。プヒュー。もうあんなシワクチャババァなんてイヤだからずっとこれでいくね。」
どうぞ。
四太夫「わしもこっちのほうが華やかでいいわい。」
ナヲミ「これで決まりね。それじゃ、これからドルアーガの塔探険にしゅっぱーつ!」
ちょっとまて、いきなり何を言い出すねん。オレにゃ資料館の仕事が・・・おいこら引っ張るな!
ナヲミ「ところでー、あんたー、なんで2ヶ月以上もサボってたの?」

 ども、館長です。ババァがナヲミになり、雰囲気が華やいだのはいいが、あの調子でコラムを書くと文章がうざったくなるばかりか、著者の人間性が疑われるおそれがあるので館長が書くことにしました。今回は「ナムコスペシャル」。ナムコのゲームを題材に、ナムコが監修(「ゼビウス」のみ制作)したゲームブックの特集です(これらは東京創元社から発売された)。

 えーと、どれにしようかな? じゃ、こけら落としということで「ゼビウス」からいこうかな。「ゼビウス」は、1982年、ゲームセンターに登場したシューティングゲーム。きれいな画面、ヒューリスティックな敵、隠れキャラなどで話題を集めました。ゼビウスといえばソルバルウですが、ゲームブックでは「ソルバルウで行くのは危険」として主人公がゼビウス星が乗り込むかたちとなります(ソルバルウに乗ったときのゲームブックも作って欲しかったものです)。時代背景はアーケードゲーム版の後ということになっています。

 このゲームでの移動は非常に自由度の高いものとなっています。ストーリーが一本道な「ドラクエ」というよりは、クリア方法が幾通りもある「マイト・アンド・マジック」に近いものがあります。戦い方は一回勝負方式です。ファイティング・ファンタジーなどの「死ぬまで闘う」方式ではありません。また、敵を倒したりイベントをクリアすると主人公が強くなります。つまり、アドベンチャーゲームとRPGの特性を組み合わせています。この戦い方は他に見たことがありません(あそうそう、「ドラゴンバスター」があったな)。

 このゲームブックは、記念すべきナムコのゲームブック第一弾であるとともに、「原作付きでも面白いものはあるんだな」という考えを持たせた、最初の作品です。このゲームブックは館長が小学生の時に読んだのですが、この考えが子供ながら浮かびました。なんせテレビゲームでこれらの原作ものにエラい目に遭っていますから。これが「ソーサリー」とともにゲームブックの底なし沼にズブズブと入り込んでいったきっかけとなりました。いやあ、今やっても遜色ありませんね。街角で見つけた方はぜひ確保を。

1997.10.1


 こら! 館長! なにワシの領域に入り込んで勝手なことかいとるんじゃ! え? おまえはナヲミになったんじゃないかって? アホタレ、ナヲミは仮の姿、コラムではゲームブックババァ健在じゃ。

 さて、ナムコシリーズの最高峰、「ドルアーガの塔」じゃ。これは三冊シリーズという大きなストーリーとなっておる。また、国産ゲームブックの中でも1・2を争うほどのデキじゃ。これはオススメじゃぞ。

 システムは経験値とアイテムによる行動の制限、カチッとしたマッピング、魔法がある。魔法も、「ソーサリー」でおなじみの、複数選択方式となっておるし、存在しない魔法もある(「NAMCO」なんていうのもあるんじゃ)。また、個性豊かなサブキャラも特色になっておってのう、特に、魔術師メスロンはその後、独立したゲームブックの主人公(「パンタクル」「ティーンズパンタクル」「パンタクル2」)として活躍すのじゃ。他のキャラクターも多種多様でプレイヤーを楽しませてくれるぞ。

 このゲームブックでは、一巻目「悪魔に魅せられし者(以下、悪魔)」では20階まで、二巻目「魔宮の勇者たち(以下、勇者)」では40階まで、「魔界の滅亡(以降、魔界)」では60階までを担っておる。それぞれ、階の移動方法は違っておって、「悪魔」では今いる階でしか動けない。さらに、同じフロアであっても自由に移動できないフロアもある。「勇者」では前半は自由に行けるが、途中で自由がきかなくなる(あのキャラクタが出てくるからじゃ)。「魔界」では自由に階を上り下りすることが出来る。作者は「飽きっぽいからこうなった」と言っておるが、これのおかげで、ゲームの難易度が上手にコントロールされているのは面白いことじゃ。でも、マッピングしたらゲームがわかりやすくなるぞ。特に初心者はな(久しぶりにやってみたら、50階はちゃんと「50」という数字になっていた。芸が細かいのう)

 このシリーズは、独立して読んでもよいのじゃが、「ソーサリー」や「ワルキューレ」同様、一巻目から通事で読んで欲しい。こうすれば、奥深い鈴木ワールドにのめり込むことができるぞ。楽しみにしておれ(ところで、鈴木さんはほんとにどこいったんじゃろうかのう。誰か知っている者はおらんのかのう)。でも、「カイの冒険」から続けて読むと、やっぱり途中にカイが出てくるのは不自然なことでもあるんじゃが・・・

1997.10.2(1997.10.11改訂)


 お次は「ドラゴンバスター」、古川尚美さん(バルキリー・ナヲミのモデル。以外とアッサリ殺されることもある)最後の作品じゃ(とは言っても、古川さんが書いたゲームブック(文庫になっているやつ)は「ゼビウス」とふたつだけじゃ・・・)。古川さんもどこ行ったのかのう。主婦業やっとるんかいな?

 おっとと、本題、本題。この「ドラゴンバスター」にはいたって目新しいとこはないように見える。戦闘方法も「ゼビウス」とほとんど一緒じゃしなあ。シナリオはマルなんじゃが。でも、ドロドロしい雰囲気が本家「ドラバス」とは一線を画しているとこなんかが面白いしのう。それもそのはず、このゲームブックのイラストを描いているのは寺田克也氏なんじゃ。なに? 知らないじゃと? 彼はその後、「バーチャファイター」のイメージイラストを描いてゲーム業界で有名になった人なんじゃ。でも、セガのほうで有名になった人が、ナムコ作成のゲームブックのイラストを描いていたなんていうのは皮肉なもんじゃのう。もし、「鉄拳」のゲームブック版が出たらイラストは・・・なんてな。

 「ドラゴンバスター」自身は他の「ゼビウス」や「ドルアーガ」に比べて知名度が低い。これが何とも残念なんじゃが・・・ゲームブック自体は面白いのにな。

1997.10.2


 こんどは「ワルキューレの冒険」。これも3部作という非常に大きな作品となっておる。また、第3巻、「時の鍵伝説」ではパーティーコントロールが行われておるのじゃ。パーティーコントロールとは、パーティがいくつかに分かれて行動できるようにするための仕掛けじゃ。識別のためにパーティー記号というのを使って現在のパーティーの状態を示すようにしたのじゃ。町ごとに付くパーティー記号が違っていて、これが同系列の記号になるとパーティーが合流することができるようになるという仕掛けじゃ。また、パーティー記号によってイベントが起こるかどうかが変わってくるのもミソじゃ。これは最初はややこしいように見えるだろうが、少しやれば慣れるじゃろう。でも、この方式をとることによってストーリーがより複雑なものにすることができるようになったというわけじゃな。感心、感心。

 また、主人公はワルキューレじゃないところがもっと面白いところじゃ(もちろん、原作のほうの「ワルキューレの冒険」はワルキューレ一人で乗り込む)。主人公は、ワルキューレにお供したい若者じゃ。そして、マーベルランドにやってきたワルキューレと合流、ゾウナを倒すというシナリオになっておる。ワルキューレをサブキャラに回したことでシナリオが書きやすくなったわけじゃな(一応、ワルキューレは「神の子」じゃからな)。謎や迷路もそんなに難しくなく(マッピングすればあんまり気にするほどではない。一ヶ所「あれ?」と思ったとこがあったんじゃが・・・。)・・・いや、あれは結構難しかったぞ。アイテム探しで引っかかったことがあったし、ワシがやった分ではキャラクターがあまり成長せず、敵と戦うとき、けっこう苦労したんじゃ。お金が貯まりにくいので(どうやっても何か売らないとお金が貯まらないんじゃよ。クリアした後、「アレを売っておけば・・・」と悔やんでしまったわい)なかなかアイテムが買えなかったんじゃ。あれでゾウナを倒せたのは奇跡じゃな(館長注:やや誇張表現アリ)。もうちょっと経験値とお金の設定を・・・と思ってしまったわい。

 ゲームブック版は、ファミコン版で出来なかった(ちなみに、ファミコン版は1985年発売。アーケード版は・・・あったっけ? あ、考えてるとファミコン版やりたくなったぞ。その前にファミコン探さなきゃ。親戚の子にあげちゃったから)ことを代わりにやってくれたようなゲームのように思えるわい。こんど、「ワルキューレの冒険」のリメイクが出るならば(ゲームボーイかプレイステーションか)、ぜひともゲームブック版も入れて・・・と思うのはちとあつかましいかな? ファミコン版をプレイした方は即ゲットじゃ。あ、でも、古本屋でも見つけるのは至難の業じゃぞ。

P.S.本田さん、寒いダジャレはやめて下さい・・・

1997.10.5


 ナムコ作品最後の作品となってしまった「カイの冒険」。前述した「ドルアーガの塔」の前の話じゃ。これでは、システム面に変化がある。「カード」の採用じゃ。このゲームブックには6枚のカード(また、カードには1から6までの番号と「カイの冒険」に出てくるキャラのイラスト)が付いておる。これでこのカード、意外なクセモノで、「自動失敗」が起こる可能性があるのじゃ。ときどきゲームで起こる「スカ!」のようなものと思っていただければええかのう。主人公であるカイの能力値の上限は5じゃ。じゃが、カードの番号には「6」がある。ということは、「6」のカードを引くと自動的に失敗(ゲームブックのお約束として、さいころを振った値が能力値より大きければ失敗というのがある。むろん、「カイの冒険」でも例外ではない)となるわけじゃ。これを示すかのように、「6番カード」にはドルアーガのイラストが描かれてあるのじゃ。恐ろしいのう。しかも、カードは、一度使うと、元に戻せずにその場においておく。次々と引いていき、全て引き終わってからでないと再びそのカードは使えない。さいころじゃとこうはいかんわな。最初に失敗が起こるか、最初は成功ばっかりか、これはゲームの行方を左右する面白いシステムではあるのじゃがな。

 パラグラフが結構あるのでシナリオもかなりの長編になると思っていたが、ところどころでパズル的な要素が強いから、その分パラグラフを使わなければならん。そのため、期待していたよりもシナリオが薄くなってしまったのは残念じゃのう。ま、これはワシの気のせいかもしれんが。前半にパラグラフを使いすぎたのじゃろうか、後半はシナリオ展開が結構速かったのはちょっと・・・。塔の中なのにそれぞれのフロアが一つの世界をかたち取っているのは面白かったのじゃが。戦闘時のパラグラフ、これはかなり無駄を省いたパラグラフ構成となっておる(通常のモンスターはほぼ共通のパラグラフで戦う。ただし、ドルアーガは別)。作者の苦難の形相が目に見て取れるわい。フォッフォッフォッ。

 じつは、「カイの冒険(ファミコン版)」のほうはまだやってないんじゃ。じゃから、ファミコン版との比較は出来ないんじゃ。すまんのう。とはいえ、「カイの冒険」は「ドルアーガの塔」のプロローグみたいなもんじゃから、新たに始める方は、「ドルアーガ」の前にぜひこれを。でも、「カイ」のエンディングではアレなのに、「ドルアーガ」はアレじゃから、ちょっと(いや、相当)つじつまが合わなくなるから気を付けるように。フォフォフォ。

1997.10.6


 ふぉふぉふぉ、ついに最後となってしまったな。え、ナムコ作品は「カイの冒険」までじゃなかったかって? その通り。ここでは、「ゲームブック化して欲しかったゲーム」の話じゃ。  みなさんもご存知のとおり、ナムコのゲームは星の数ほどあるが、ゲームブック化されたのはわずかに5作品(「ゼビウス」、「ドルアーガの塔」、「ドラゴンバスター」、「ワルキューレの冒険」、「カイの冒険」)しかない。しかーし! まだまだチャンスはある。ゲームブック自体はまだ消えてはおらんわけじゃから、今でもナムコゲームブックを制作することはできるはずじゃ。そこで、ワシが考えた「ゲームブックとして出して欲しいゲーム(ナムコオンリー)」を紹介するぞい。

(館長注:ここだけは、知らないとわからないゲームや箇所があると思われますので注意して下さい。わからなければよいこのお父さん、お母さんに聞きましょう(ウソ))

 まず一番手にあがるのが「ザ・リターン・オブ・イシター(イシターの復活)」。ドルアーガを倒し、ブルークリスタルロッドを取り戻したギルとカイがまだモンスターうごめくドルアーガの塔を降りるゲームじゃ。ここでは、剣術のギルより多彩な魔術を使うカイのほうが重要度は高い。魔術システムが整備されたゲームブックでもこれは可能のはずじゃ。是非やって欲しい・・・とはいうものの、ゲームブック版「ドルアーガ」ではエンディングで塔が爆発する。このおかげで「リターン・オブ・イシター」へどうつなぐかが問題になってくるんじゃがなあ(噂によると、塔を爆破させたのは、「ドルアーガ」著者の鈴木直人氏が「リターン・オブ・イシター」を書くのを嫌がったためというのじゃが・・・)。塔の中が一つの世界・・・これじゃ「カイの冒険」じゃな。うーむ、難しいのう。で、「リターン・オブ・イシター」を出していただけたらついでに「ブルー・クリスタル・ロッド(このゲームだけアドベンチャー。カイとギルのその後談のようなもので、ブルークリスタルロッドを神殿に返しに行く物語。スーパーファミコンのみで、しかも、内容が内容だったのでだったのであまり知られていない)」もお願いしたいのう。スーパーファミコンではそうとう切りつめられたようじゃから(12メガビットじゃなあ・・・)ゲームブックでストレス発散はどうじゃ? ん(館長注:失礼だぞ!)?

 お次は「源平闘魔伝」。壇ノ浦で源氏に滅ぼされた平家の武士が恨みを晴らそうと鎌倉を目指すゲームじゃ。1985のゲーム(アーケード)なのにデカキャラを使用していて、かなり難しかったことから、マニア好みのゲームとなっておる。しかし、ゲームの設定などは非常に面白いので、ゲームブックになると、独特の雰囲気が味わえることこの上ないわな。巻物を取って「必殺旋風剣、えやーーーっ!!」なんてな。エリアも豊富じゃし、分冊(地獄から京(五条大橋)までと、京から鎌倉まで)にすればストーリー展開もすっきりするとおもうんじゃが、どうかな? だじゃれの国をどう表現するかみものじゃな・・・ふぉふぉ。

 「鉄拳」も以外と面白いかもしれんのう。このゲームの場合、各キャラクターごとに一冊のゲームブックを用意して、二人がそれぞれのキャラクターを選択してゲームブック対戦なんてどうじゃ? いままでのような二つしかない二人用ゲームブックよりもゲームの幅が広くなってより白熱する戦いになることこの上ないんじゃが・・・でも、この方法は、それぞれのキャラクタ全てにつじつまの合うパラグラフ設定をしておかないと失敗すると思えるから、その点に注意しておかなければならんしのう(とくに、複数の人が著作に関わる場合は)。難しいところじゃ。また、特定のキャラクターに対して特定の技をかけるなんていうのも、さらにシナリオが奥深くなっていいと思うんじゃが、さらに作るのが難しくなるのう。これは、「ゲームブックの究極形」のようじゃな(二人用なら、「えりかとさとるの大冒険(知ってる?)」がピッタリじゃな。シナリオをもうちょっと複雑にして・・・)。

 他、「じゅうべえくえすと」とか「ワンダーモモ」、「時空勇伝デビアス(アーロン盤なんかはゲームブックで十分実現可能だと思うんじゃが・・・)」、「パックランド」、「テイルズオブファンタジア(時がたてばテイルズオブディスティニーでも可)」などがゲームブックにしたら面白いんじゃないかと思っているんじゃがのう。最後は「ワンダーエッグ2」。東京・玉川にあるテーマパークじゃ。西村知美が結婚披露したのもあそこじゃ。あそこは、聞いたところゲームブックのネタになるアトラクションたっぷりじゃから、ちょっと頭をひねれば面白いと思うぞ。ワシのひとりよがりな考えで出していったんじゃが、そなたらはどう思う?

 なにかゲームブックにすれば面白いゲームがあったら「ゲームブック掲示板」へ書き込んでみてくれい(ただ、「マインドシーカー」はご勘弁。超能力じゃゲームブックは解けんからの)。

1997.10.6


おまけ

 ふう、ようやく「ナムコスペシャル(暫定版)」ができあがったわい。でも、これができあがったのは、なんといってもインターネットのおかげじゃ。ナムコのページへ行って、忘れていたゲームのタイトルを拾うことができたし(「周遊観光案内」にナムコのページを追加するぞい)、こういったページも開けていろいろな情報交換も出来るようになったし、ほんと、インターネット様々じゃ。ありがたいのう。最後に、このページを温かく見守っていただいたみなさん、ありがとうございました(このページが終わるわけじゃないぞ!)。

1997.10.6 ゲームブックババァとサイロス誠



次号予告・ドルアーガの塔で何をする?