Gamebook a Go! Go! バックナンバー6号


新年あけまして
一同「おめでとうございます」
旧年中はこのホームページの開設やゲームブック掲示板の設置など、様々なことをやってきました。さて、館長であるサイロス誠は、就職のため、どこまでできるかわかりませんが、精一杯精進させていただく次第です。このページとゲームブックのご発展を隅から隅までず、ず、ずぃーっっっと御願い奉りまするー。
ナヲミ「かっぽれかっぽれ」
四太夫「正月じゃ、正月じゃ」
おまえらええよなあ。わしは酒が飲めない上に卒論を書いている最中やから。うらやましいよなあ。
ナヲミ「館長さんよ、やせ我慢するのは体に毒よ。こっち来て一緒に酒飲みましょーよー。」
いらん。わしゃお前らのおかげでドルアーガの塔探索に行かされたんだぞ。結局塔を出た時には初日の出が上がったところやんけ。
ナヲミ「ま、「やんけ」ですて。げっひーん!」
うっさいわい。それより、そんなに酔っぱらってこの後のゲームブック話、できるんかいな。
ナヲミ「だいじょーっぶよ。ネタならまかせなさいって。「ジャッキー・チェンの酔拳」なんてどうかしら?」
そんなもん存在せーへんからできへん。
ナヲミ「じゃあ、「酒を飲んで歩こう」なんてどうかしら。」
なんやねん、それ。相当酔っぱらっとんな。四太夫は? あらら。酔いつぶれて寝とんがな。これじゃゲームブック話はできんな。それじゃまたわたくしが・・・。

 さてと。ナヲミが寝てしまったとこで、社会思想社から発売された「オリジナルゲームブック」から2つほど・・・。オリジナルという言葉が付いているとおり、作者は日本人。これは、社会思想社から発売されているゲームブックのほとんどが外国作品であるということ。東京創元社のように国産ゲームブックが多いのとは対称的になっている。日本人作家が作ったゲームブック(もっと厳密に言うと「ウォーロック」誌上で登場したゲームブックのリプレス版)は「オリジナルゲームブック」と銘打つようになったわけだ。

 まず一つ目は「モンスターの逆襲」。作者は山本弘(彼は安田均率いる「グループSNE」のメンバーで、「と学会」の会長でもある。「と学会」のほうでより有名になってしまったために「本職は小説家」を知る人が少ないのはこれいかに。ま、このページに来る人は知っていると思うけど・・・)。このゲームブックは数少ない「モンスターが主人公」であるゲームブック。まだ「モンスター誕生(バックナンバー4号でこのゲームについて書いています)」がまだ日本に上陸する前の話。冒険者に殺された一族の復讐に立ち上がるゴブリンが繰り広げる4章立てのゲームとなっている。ただ、ゴブリンは最初のうちだけで、ところどころで見つかる黒翡翠のパワーで様々なモンスターに生まれ変わる。ただ、変わり方によってはあっけなく死を迎えることになる。賢い選択が必要になるから気を付けて。しかも、このなかで「ハッピーエンドを迎えられる」選択はまた少なくなる(たった一種族、ド**ン族だけだから)。まぁ、これぐらいモンスターの種類が多いゲームはないやろね。

 じつは、館長がこのゲームをプレイしたのは去年。「モンスター誕生」はそれよりもずっと前にクリアしている。「モンスター誕生」のほうはシナリオ重視やったけど、「モンスターの逆襲」はシステム重視。しかし、よく考えてみると、どっちも「パラグラフの選択如何」やから結局は作者の腕の見せ所ということになる。でも、プレイ中はそれを全く考えさせない出来映えになっている。

「モンスターの逆襲」のあとがきで近藤功司氏が著者の山本弘氏のことを「クオリティ重視の職人」と言ったが、ただ職人なだけではこれだけの仕事は出来ないと思う。やはり「素晴らしい天才」の側面を持っているのも重要だと思っている。だから、山本弘氏は「天才職人」と言ったほうがすんなり決まると考えている。だから、「モンスターの逆襲」は「天才職人」の成せる業なのだ。むろん、スティーブ・ジャクソンもあっと言わせる設定や練りこまれたシナリオなど、「天才職人」の称号にふさわしい人物なのだ。任天堂の山内社長やないけれど、「あと天才職人があと2、3人いれば・・・」と思えてしまうのは辛いことである。

1998.1.1


 おつぎは「送り雛は瑠璃色の」(<−こんど一発変換させとこ)。ゲームブックの中では珍しい(というか、ゲーム全体で珍しい)ジャパネスクな雰囲気のゲームである。ただし、舞台は日本やからジャパネスクなのは当たり前やけど、日本の風土に根付いたものをモチーフにして書いているから、本にも書いてあるけど「純日本風」ゲームブックはこれしかないだろう(余談やけど、「サムライの剣」はひどかった。外国人が書いているからしゃーないけど、時代考証や舞台設定からして間違っている。いったい日本のどこにガルガンチュワなんて出てくるんだ。どうして地蔵菩薩があんなに素早い動きができるんだ? そもそもイキルって誰だ? 「鍔鳴の太刀」も英語版じゃ相当変な名前になっているそうじゃねえか)。

 とにかくこれ、「考えさせる」ゲームブックなのだ。とにかく。最初の「顔のない村」はまだいいとしても、あとの2つ、「送り雛は瑠璃色の」と「夢草枕、歌枕」! これがそーとー考えさせられます、というか我々凡人じゃたいてい考えられません。館長だって何回パニックに陥ったことか。「送り雛」はまだパズル的要素が大きいからそれほどじゃない。しかし、最後の質問の解答は「ただの一例」なだけでそれが完璧な答え、というわけではない。答えは「自分自身が考えて、納得のいった答え」なのである。「夢草枕、歌枕」は答え自体がないから自分で考えなければ自分自身が納得しない。しかし、現在でも答えは出ていない。もう年越すで・・・(じつは、これを書いているのは大晦日)。

 話を「送り雛」に集中するが、これはゲームシートなど必要ない。非常にシステムが簡素化されている。しかし、これだとシナリオがFFよりしっかりしていないと「ただのぼんくらゲーム」になってしまう。これを重厚なバックボーンと「考えさせる」エンディングで支えているだけあって内容の濃さは一級品である。これは思緒さんに軍配が上がったようやね。ウィナーさん(現ゲイムマン)が掲示板で「送り雛はエヴァンゲリオンみたいだ」とか書いていたけど、わたしゃエヴァは知らないので見た方はそれと比較して考えていただければ・・・。なんか書き方が乱暴になってきたなあ・・・。

1998.1.1


 さて、さっきまで紅白をオーロラ輝子が歌い終わるまで見ていた(けっこう押し迫っている)のだが、紅白の舞台にピカチュウが出なかったのは大変残念である(ほんまに出そうとしていたらしい。ピカチュウには責任がないいんやから出したら良かったのに)。あの「赤青点滅」がなければ・・・と関係なさそうなことを書いているが、1998年の初ゲームブックは小学館の「ポケットモンスター」にしようとおもっている。その理由は、「まあこれやったらパカパカはないでしょう」というめっちゃ不純な動機。ワシの友達が「あの番組録ったで」と言っていたが、見る気もないのでやめた・・・おっと、また話が横道にそれた。意気揚々と出したファミ通ゲーム文庫もゲームブックは出ず。それどころか、アスキーがCSK・セガ傘下になるからさぁ大変という状況である。他の所も、角川ミニ文庫で1冊、小学館で3冊、これぐらいか・・・(他にあったら連絡プリーズ)。またゲームブックは泥沼になるのか・・・。いや、そうではない! 館長はゲームブックの発展と復興を願ってこのページを立ち上げたのだ! 気落ちしてなるものか! ヌクヌクとコタツでミカン食いながらゲームブックの世の末を語っている場合じゃないのだ(いつしたの?)! 重ね重ね、1998年もこのページのご愛顧をよろしくお願い致しまする。

1998.1.1


次号予告?・卒論はどうすんだ?