tai.jpg 大正区(前編)
周囲を海と運河に囲まれ、大小の工場と下町情緒を残す住宅地が同居する町。
人口77000人の約4分の1を沖縄からの移住者(ウチナンチュー)が占める町。
そんな『大阪市大正区』をある秋の日、いつものごとく何の目的もなく、ただただぶらついてきた。

地下鉄長堀鶴見緑地線の大正駅を降り地上に出たはいいが

「さて、これからどうしよう。」

とりあえず運河沿いへ。JR環状線の鉄橋を時おりオレンジ色の列車がゴォーゴォーと音をたてて渡って行く。
砂利を積んだ船が桟橋に停泊している。


地図で見てみるとよくわかるが、大正区は大阪湾に面し木津川と尻無川に挟まれ、見ようによっては

『区全体が一つの島』

という風に見ることもできる。あたりは潮のかおりのする風が吹いている。


運河沿いをぶらぶらと...。
ぽつぽつと『◯◯海運』『××倉庫』などという看板を掲げた『廃屋もしくは廃屋寸前』といった風情の建物が並ぶ。
廃車、古タイヤ、ドラム缶、軍手、マットレス、エロ雑誌(定番)、錆びついた機械....
運河の堤防沿いの道にはそんなものがあった。


堤防の上に上がる階段があったので上がってみる。
私の姿を見つけて堤防の上でひなたぼっこをしていた黒猫が慌てて逃げて行った。
その場所に腰をおろし、しばらくの間「暗い緑色」をした水の流れを眺めていた。


運河の対岸に大きなガスタンクと大阪ドームが見えたので岩崎橋を渡り近づいてみた。
大阪ドームの広報写真などには絶対に出てこないアングルの写真である。

「もしあのガスタンクが爆発したら...」(せーへんやろうけど)

などと考えるのはワタクシだけであろうか?(ワタクシだけでしょう)
タンクの丸さとドームの丸さがなんとなくマッチしていると思うのはワタクシだけであろうか?(ワタクシだけでしょう)


『泉尾中通』

誰も歩いていない。看板の書体がなんかよかったので撮ってみた。
これからは町の看板屋さんみたいなところにもコンピュータが導入され
手書きのレタリング文字の看板というのも少なくなってきて味のある文字の看板
というものも少なくなってゆくのでしょう。


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