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レンガの色はイギリスの町並みによく映えてまるでセピア色の風景のようでした。

イギリス編 ”住まい”

 
お家捜し・・Part1Part2   イギリスのお家Part1PART2
 
イギリスのお風呂    

 

 


 

お家捜し・・・。Part1  

    渡英して一ヶ月、ホテル暮らしをしながら住まいを捜していた頃のお話。
   仕事は多忙を極め、毎日深夜までの仕事で、おまけに余り得意でもない英
   語との格闘の毎日。週末に住まいを捜しに出かけ様にもその気力もなくし
   ていました。そこで、「高くてあんまりお勧めしゃないよ」といわれたに
   もかかわらず、日本語で話せると言うそれだけの理由で日本人向けの不動
   産屋さんに出かけて捜してもらうことに・・・。
   ウエストエンドから約1時間、降り立った駅はなんだか寂しくて、荒れて
   いました。それでなくても、見知らぬ土地で不安だった私、ずっとホテル
   住まいだったから寂しく感じるのかなぁと思いながら、待ち合わせの場所
   に立って見るともなくあたりを見まわしました。
   駅のまわりを行き来する数少ない人のほとんどが、黒のスーツに山高帽?
   長い長いおひげをたくわえ、もみ上げを長くのばして、それを三つ編みに
   した老人でした。スーツはみるからに着古したスーツで、なんだか疲れた
   風情。不思議な光景でした。
   夏だと言うのに肌寒い日曜日、休日ののどかさより荒廃したけだるさばか
   りが感じられて・・・。
   見せて頂いたお家は、そこそこのお値段と広さでさほど不満はなかったも
   のの、あの街になじめる自信もなくて結局お断りしました。
   不思議な光景が気になって仕方なかった私は、オフィスの同僚に聞いた所
   そのあたりは、Jewish(ユダヤ人)のどちらかといえばお年を召した方の
   多い街だとのことでした。その日は日曜日だっため、教会へ行くための
   正装をしていらしたのだとのことでした。
   その他にもカナダ、オーストラリアからの方の多い街、アラブ系の方の多
   い街、インドの方の多い街、もちろん日本人の多い街もあるそうで、どう
   やら自然にできた住み分けのようでした。
   日本にも、もちろん街の特色はあるのでしょうが、これほど顕著な場所は
   少ないのではないでしょうか?
   長く植民地を持ち、移民の多いお国柄の違う一面を垣間見たようで、ほぼ
   一つの民族で成り立つ日本との違いを改めて感じた出来事でした・・・。
   

 2000/02/03

 
 

 

 

 

 

 

お家捜し・・・。Part2 

     お部屋捜しは一向にはかどらず、困り果てていた時私に救いの神が・。
   救いの神は同じオフィスの同僚、彼女もお家を捜していたようで、それな
   らと便乗させてもらうことに・・。といっても私はほとんどまかせっきり
   の状態で彼女の捜してきてくれたお家を見にでかけました。
    お家は静かな住宅街にあり、駅から徒歩15分、駅周辺もそれなりで、
   落ちついた雰囲気でした。お家はセミデタッチでバックヤードがあり、古
   いけれど、明るいダイニングがありました。契約のお話など難しいことは
   友人の知人のイギリス人の方のお知恵をかりてすませ、やっとの思いでお
   引越しを済ませました。新しいお部屋で迎える日曜日、お天気も良く、外
   へ出てあたりを散策してみると・・・。
    坂道の上の通りに出たところで黒いスーツに身を包んだ家族連れに出会
   いました。連れられている小さな女の子はやはり黒のレースの飾りのつい
   たワンピース、髪にはリボン。男の子は小さな紳士のいでたちで、頭には
   毛糸?で編んだお皿のような帽子をかぶり、お父様はいつか見た山高帽を
   かぶり、お母様もおばあちやまも黒の正装で通りの向こうの教会へ向かっ
   ている様子。見渡せばそんな家族が幾組も通りを行き交っていました。
   今回は私にもその方々がJewish(ユダヤ人)の方々であることはわ
   かりました。そして、この街が”J.J.Town”と呼ばれていることは後で
   知りました。
    ”J.J.Town”とは、JewishとJapaneseのことだそうで、そういえば、
   これも後になって知ったことですが、一軒飛ばしたお隣も、斜めお向かい
   のお宅も、日本からの転勤組の方でした。
   街には日本人の経営する美容院があり、ユダヤ人の方用のマーケットも
   あり、自分もまた、この国の住み分けの一員になったことを感じて驚いた
   たものでした。

 2000/02/17  

 
 

 

 

 

 

 

イギリスのお家Part1  

     日本のお家を捜す場合でも、一軒家、マンション、アパートなど色々な
   種類があるように、イギリスにも何通りかの住宅があります、ロンドンの
   市内では、一番ポピュラーなのが、フラットと呼ばれるもの、フラットは
   日本で言えば間取りはマンション風、建物の大きさは様々で各階一所帯で
   せいぜい3階建て程度のものが古いもので一番ポピュラーです。最近は大
   きな建物でいわゆる日本のマンションのような形のものも増えているよう
   ですが市内にはあまりありません。次ぎにポピュラーなのが、デタッチド
   ・ハウス(一軒家)またはセミデタッチド・ハウス(二軒で一棟)です。
   その他、スタジオ・フラット(1ルームマンション)、タウン・ハウス
   (数軒で一棟)などがあります。
   全てに住んだことはないので、私が経験した、セミデタッチド・ハウスと
   フラットについて少々・・・。
   ”お家捜し”の項で捜した私がイギリスで初めて住んだお家が、セミデタ
   ッチド・ハウスでした。玄関の前に小さなお庭があり、薔薇の生垣があり
   ました。お部屋はベットルームが3つ、別にリビング、ダイニング、キッ
   チン、お手洗いは1階と2階に一つづつ、バスルームは2階に一つです。
   バックヤード(バトミントンくらいは軽くできそうな広さの)があり、芝
   生に覆われていました。バックヤードは生垣で囲まれていて、隣との仕切
   になっていて、バックヤードの突き当たりには、りんごと洋ナシの木があ
   りました。っていうととっても豪華そうですが、あたりは軒並み同じ造り
   で、お家としては、中の下くらいだったと思います。
   しかも、この芝生と玄関先の薔薇の生垣がたいへん手間のかかるもので
   冬はいいのですが、五月から、9月くらいまでは、毎週手入れをしないと
   大変!まず玄関先は入居して約1ヶ月、気になりながらもお友達も、私も
   仕事におわれ、手入れをしていませんでした。当然の事ながら、雑草は生
   えるし、薔薇の枝は伸びてお隣を侵害し、見た目もあまり良くありません
   でした。
   その日も、前日深夜までの仕事で疲れ果て惰眠を貪っていた土曜の朝ま
   だき、インターホンの音にあわてて起きだして出てみると、お隣の老夫婦で
   した。静かな口調で、しかしきっぱりと、「貴方のうちのガーデニングは
   どうなっているのか。隣人としてたいへん迷惑である。」とお叱りの言葉
   をいただいてしまいました。                      続く・・。

 2000/03/30

 
 

 

 

 

 

 

イギリスのお家Part2  

     お隣のご夫妻は怒ってはいらっしやいましたが、外国人の私達に静かに
   説明もして下さいました。お家の表は自分達だけが我慢すればいいと言う
   ものではなく、通り全体の景観を壊し、ひいては地域の荒廃にもなる事等
   々、そして結局はお隣に出入りしている植木屋さんを紹介していただいて
   とりあえずは事無きを得ました。
    しかし、そうこうしているうちに、バックヤードの芝は伸び放題。すく
   すく成長してひざ下くらいの丈まで伸びてしまいました。
   風にゆれる芝生なんてみたのは多分初めてだったと思いますが・・。
   大家さんから貸与された芝刈り機を出して、生まれて初めて芝刈りという
   ものを経験しましたが、なんといっても伸び放題の芝、畳三畳分も刈った
   ころには、すっかり疲れ果てて、またもやガードナーのおじさんのお世話
   になってしまいました。毎週週末に手入れをする習慣をつければ良いので
   しょうが、不精者で、庭弄りなどしたことのない私達には、なかなかで
   結局は悲惨な状態のお庭を見てはため息をつく日々でした。
   余談ですが、約2年あまりを過ごしたこのお家のバックヤード、私達が出
   る時にはすっかり芝生の床が壊れていて、ずいぶんな金額の補修料を支
   払う羽目になってしまいました。
   バックヤードといえばもう一つ、前回でもお話しましたが、リンゴと洋梨
   の木があったのですが、これが何の手入れもしないのに、毎年たっぷりと
   実をつけていました。こちらは、お友達がやってきて、ジャムを作るとか
   で喜んで持って帰っていましたが、それでも、三本の木にいっぱいに実っ
   たリンゴと梨を食べ尽くせるはずもなく、小鳥や、リスなどの餌になって
   いたようです。ロンドンの市内からわずか1時間と少しだというのに、お
   家の庭でリスを見かけたときはほんとうにびっくり、七かまどや、ハシバ
   ミなどもあったせいでしょうが、ほほえましくて、とても贅沢な自然を楽
   しむことができたような気がしました。
   そこかしこ、必要かどうかは別として、面倒だからといってすべてをコン
   クリートに代えてしまう私達の町とは違う価値観がそこにはあったような
   気がします・・・。
   

2000/04/27  

 
 

 

 

 

 

 

イギリスのお風呂  

     異文化の中で生活すると言っても、情報が豊かになってきててる最近の
   のことですから、たいていのことは想像がつき、それなりになじみがあっ
   たりするものですが、その中でもなじみきれない習慣もいくつかはありま
   した。その一つがバスルーム。日本でもワンルームのマンションなどでは
   最近珍しくはないようですが、バスルームがお手洗いと洗面所と一つにな
   っている事でした。これは、私にとっては不便はもちろんなのですが、な
   んとも落ちつかない物でした。
   もともと、私はお風呂が大好きで、湯船で手足を伸ばしてゆっくりが、楽
   しみのひとつなのですが、まずその視界にお手洗いがあるというのが・・
   その上、もちろん日本のお風呂のように洗い場なるものがないわけですか
   ら、寒い夜など、温まって、身閉じまいを済ませて、さてもう一度温まり
   ましょうと言うわけには行きません。シャンプーその他で汚れてしまった
   お湯を落とし、浴槽を整えてもう一度お湯を張りなおさなければならない
   のですから・・・。その上、もともとお湯を並々とはってお風呂を使うと
   言う習慣がないせいでしょう。屋内で使われるお湯は、タンク式で量に限
   りがあります。一度タンクのお湯を使いきってしまうと、1時間は復旧せ
   ず、お部屋の暖房にも支障を来す羽目になってしまいます。
   当初はそのことが分からず、シャンプーの途中でお湯がお水になってしま
   ったりしたものでした。
   聞いた話では、お風呂はシャワーは最近のこと、もともと、バスは少しの
   のお湯にシャボンをたっぷりあわ立てて身体を洗い、シャボンをそのまま
   タオルで拭くと言うのが普通だったとか・・・。
   そう言えば、食器も洗い桶に洗剤を落とし、汚れを落としてそのまま拭く
   とか・・・。
   もともと、水が豊富ではないと言う土地柄から生まれた習慣なのでしょう
   し、最近では、シャワーが普及し、バスと言えばシャワーのようで習慣も
   変わってきているようですが・・・。
   ともあれ、水の豊かな国で生まれ育った私にはなじみにくい習慣のひとつ
   でした。
   

2000/05/04  

 
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sapace

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