高調波流出の抑制

このページは性格上、やや専門的になりますがわからなければ読み飛ばしてもかまいません。あまり肩肘をはらずにわかることから理解するようにしましょう。

前頁に書きましたようにアクティブ平滑方式のような優れた平滑方式が考案されてきましたが、大電流分野ではまだまだ高調波の発生抑制は不十分なものです。そこで発生した高調波電流を送電線や配電線などに流出させない、「流出の抑制」が重要な対策方法になります。

高調波の流出抑制方法としては、12パルス化やアクティブフィルタなどのすぐれた方法もありますが、現時点でもっとも手軽に行えるのが進相コンデンサに高調波吸収作用を行わせる方法でしょう。進相コンデンサはもともと電気回路のむだな電流が流れるのをキャンセルするために使用される設備ですが、前記しましたように高調波電流を吸収しやすい性質を持っていますので、その性質を積極的に利用しようという一石二鳥の方法です。

ただ高圧回路にコンデンサを接続しても高調波流出の抑制としては余り効果がないばかりか、よそで発生した高調波電流を吸収して過熱する危険性もありこれからはその点においても安全な低圧側に接続する方法を採用することです。

ただ低圧側に接続するとしても小容量のコンデンサに大量の高調波電流を吸収させるとやはり過熱してしまいますので、低圧側に接続するコンデンサでも必ずコンデンサに流入する高調波電流を計算し安全か否かを判定する必要があります。

手前みそになりますが、私が開発したKHarm Ver2.20 および当WebにActiveXとして掲載しているKHarmAX Ver2.20には測定機能としてコンデンサや変圧器に流れる電流を簡単に計算できるようプログラムしています。